CPAPトラブル②冬の結露【2022年冬版】

今回はCPAPの冬のトラブルの一つ「結露」についてお話しさせていただきます。
CPAP使用時にマスク内に結露が発生すると様々な問題が発生します。

「朝起きたらマスクがびちゃびちゃで・・・」
そんなお問合わせも多いです。

このページではCPAPの結露についてお話させていただきます。

お部屋と呼吸の温度差で結露が発生する

まず、結露はお部屋とマスク内の温度差で発生します。内側が温かく、外が寒く、となるとご自宅の窓も結露してしまうと思います。それと同じ現象がマスク内で発生すると、睡眠を妨げる「結露」を発生させてしまいます。

マスク内の水、チューブ内の水はCPAPの故障ではありません

結露が発生する冬、必ずと言っていいほど「CPAPから水が出てくる、故障しているかも」とご連絡をいただきます。CPAPはお部屋の空気を送り込んでいるだけですので水を生成することはありません。

水が出てくるんだとしたらこれはほぼ「結露」もしくは「加湿器の水」です

CPAP使用中に結露するとどうなるのか

それではここからCPAPで結露が起きるとどうなるのかをご説明させていただきます。ここはすべてCPAPあるあるといっても過言ではないため、もし同じ現象がある方は結露を疑ってください。

CPAPの結露によって起きる弊害①マスク内に水発生する

冬場になるとこれはついて回ります。寝起きの状態でマスクを拭き、再度寝たのにまた発生して・・・これが原因でうまく寝られなくなってしまう人もいます。

CPAPの結露によって起きる弊害②水が垂れてくる

少々のことならそこまで問題にはならないのですが、CPAPマスク内に大量の結露が起きると水が顔に流れてくることがあります。
私自身も経験したことがあるのですが、寝ているお顔に水が流れるとどうしても起きてしまいますし、ストレスも大きいです。

CPAPの結露によって起きる弊害③音がうるさくなる

CPAPのマスクには必ず空気の逃げ道である「ポート」があります。このポートから漏れ出る空気は「ポートリーク」と呼ばれます。

ここに結露の水がついてしまうと笛のような音が鳴ったり、水がはじき出される音がすることがあります。「マスクからピーピー音がする!」という場合はほとんどこちらが原因です。

その際私は一番最初にマスク内の水を確認してもらいます。この場合は高確率で「マスクの通気口(空気が抜ける穴)」に水が付いています。

小さな穴に水が付き、そこへ空気が通り音がする。この現象は結露あるあるです。

経験上、冬場CPAPを使い始めて「急に音がうるさくなった!」といったお話の中にはこのパターンも多く含まれます。

CPAPの結露によって起きる弊害④ホース内に水がたまる

このお問合せも多いです「チューブ・CPAPからゴボゴボと水の音がするんだけど・・・」と連絡をいただいた際、まず「本体を上にして、チューブをぶら下げて水が出てこないか」を確認します。

この現象はたいていの場合水が出てきます。これは結露の水が少しずつチューブにたまっていき、チューブの曲がり角で水がとどまり、そこに空気が当たり発生する音になります。

結露が起きていいことはありません

睡眠のために使用しているCPAPが結露によって眠りを妨げてしまうものになってしまいます。結露が発生している場合は早めに対策をすることが重要です。

冬のCPAP結露対策について

ここからはCPAPを使用中に起きる結露に対しての対策についてご説明させていただきます。

CPAP結露対策①専用加温チューブを使う

CPAPによっては専用加温チューブを使用することができます。電熱線チューブは蛇腹になっている部分に電熱線が入っているのでホース自体が温まります。
これによって温度差を和らげることができるので寒さ対策にもなる一石二鳥な方法です。
しかし、場合によっては乾燥を助長してしまいますので、使用は状況によって変えると有効です。

CPAP結露対策②エアコン等の暖房器具で温度差をなくす

温度差が原因の結露は、温度差をなくすことで解決することができます。

エアコン等を使用してお部屋の温度を調節しましょう。しかし、こちらの方法もやはり乾燥は確実にしてしまいますので加温加湿器を併用しながら対策することが必要です。

オイルヒーターも有効です

エアコン等の暖房器具はどうしても乾燥してしまうため、冬のCPAP使用における結露対策としてオイルヒーターを使う方もいらっしゃいます。オイルヒーターは空気を汚さずにお部屋を暖めることができるためこの方法は非常に有効です。
デメリットとしては電気代になります。2022年の冬は電気代の問題も大きいためほかの方法と併用するのがいいと思われます。

CPAP結露対策でマスク内に吸水剤を入れるのはNGです

結露対策として吸水剤、ティッシュやスポンジなどをマスク内につける方のお話を聞いたことがありますが、これは推奨されない使用方法です。

ティッシュや給水材の破片を吸い込んでしまう可能性があるため、これはやめましょう。

加温チューブが使用できるCPAPはS.BOX(Sボックス)

当サイトで加温チューブが使用できるCPAPはS.BOX(Sボックス)です。ドリームスターの後継機種のS.BOX(Sボックス)はフルセットにすることで冬の対策は完璧にすることができます!現行の機種の中でも非常に使いやすいCPAPですので冬の対策が心配な方はこちらのCPAPをご検討ください。

掲載外の加温チューブが使えるCPAP

当サイトのHPには掲載していませんが、加温チューブが使えるCPAPは数多くございます。今レンタルで使用している!という方でこちらのCPAPをご使用の方で使用したい方はぜひ担当医師・営業にお問合せください

AirSense10Auto(スリープメイト10)

こちらのCPAPは日本だけでなく世界で最も使用されているRESMED社の据え置き型CPAP、加湿タンクは本体の横に設置するタイプになります。加温チューブは接続コネクタが本体にあり、取り外し可能です

スリープスタイル

スリープスタイルの画像

F&P社のスリープスタイルは加温加湿器一体型の据え置き型CPAPです。ほかのCPAPと比べると大きく見えますが、実はこちら電源アダプタが内蔵されています。さらに加温加湿器が内蔵されている為総合的な大きさでいえばそこまで大きいわけではありません。

スリープスタイルの加温チューブは非常に軽く、加温加湿器が必要な方にとっては持ち運びも含めて検討に入れていいCPAPです。

結露0よりも、うまく付き合うことが大切です

冬場に起きる結露を完全に0にする方法をとってしまうと、どうしても乾燥してしまいます。

冬場の感想は口腔内の環境を悪化させ、風邪の原因となってしまう可能性も高いです。

そのため「結露0」よりも「不快でない範囲で抑える」ことがCPAPを使う上での結露との付き合い方だと思います。

冬場のことを想定した機種選定もご相談ください

先述した通り冬のCPAP使用は乾燥・結露と様々なトラブルが多いです。
当サイトでは国内で認可を得て運営している為、輸入とは違う手厚い厚いサポートをさせていただきます。

是非、ご購入ご検討の際はJapanCPAP.comまでご連絡ください!